Avarice1776’s blog

マーケティングや仕事に関するTipsや思考について

外資系企業って怖いところ?

私は外資系企業で10年以上働き、日本企業でも働いた経験を持ちます。それぞれの企業の怖いところにスポットライトを当てて考えてみたいと思います。

外資系企業って怖いところ?

怖いと言えば、怖いかも。。。
例えば外資系ではこんなことが起こりえます。ある日会議室に呼ばれて上司と人事から「あなたは解雇となりました。情報漏洩を避けるため、机に戻ることはできません。私物だけあとで郵送します。入口まで人事が同行しますので、入室カードは今返してください。」で、最早その会社に入れなくなります。日本では滅多にないですが、私も数回見たことはあります。(アメリカでは頻繁にあります)

しかし、外資で働いていている人の多くは職務経歴書の更新はことあるごとに行っています。直ぐに、転職代理店とコンタクトをとって、次の月から別の会社で働き始めるのが普通です。

では日本企業は優しいところ?

私は必ずしもそうは思いません。
日本企業も見方によっては人権無視の一党独裁国家の様なふるまいをします。現在多くの日本企業は「新卒一括採用」を行っています。日本人は慣れてしまっていますが、世界的には普通ではありません。集団就職は過去の言葉ですが、正直実態はそれほど変わっていない気がします。

日本の大学を卒業した若者は、会社では即戦力としては程遠く、会社は多大なコストを払って教育を行うことになります(最初の数年は給料ドロボーですし、社内外教育の機会を与え、上司や先輩も時間をかけてトレーニングする・・・)

その代わり会社は新卒社員と白紙契約を結びます。つまり、色々教えてあげることと引き換えに、何をやるかを契約書には記載せずに、生殺与奪を会社に委ねるのです。結果、会社は社員の人生を無視してマイホーム購入後に地方に転勤させて単身赴任させたり、慣れてきた部署から勝手に異動させたりします。社員の人権は何処?状態ですね。

加えて、会社はお金をかけて育てた社員に出ていってほしくはありません。なので、優秀な社員ほど特定領域のスペシャリストではなく、その会社全般に通じたジェネラリストに育成しようとします。結果何が起きるかというと、その会社以外では使い物にならない社員の出来上がりです。終身雇用で何とか定年まで保護してくれていた時代はもうとっくの昔です・・・・

外資系=プロスポーツ契約!日本企業≒任侠映画

つまり、外資系はプロとプロとの契約です。プロサッカー選手の様なものです(日本のプロ野球は半分日本企業的)。パフォーマンスが落ちたり、そもそもそのポジションが必要無くなれば解雇されます。そのパフォーマンスまたはそのポジションを必要としてくれるチームへと移籍します。

日本企業は、ヤクザの組みたいなものです。組織に絶対服従、そこ以外では生きていけなくさせられます。組織に属している時は家族の様に感じられることがあるかもしれませんが、組織の為なら自分の権利など紙屑同然です。

さて、ここまで全部を読んで、どちらが血も涙も無い会社なのでしょうか?もちろんある一面を強調しています。私はどちらでも働いたことがあるので、もちろん両方の良いところもそれぞれ知っていますけどね。