Avarice1776’s blog

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「紫外線」の意外な効果。暗いところで本を読むと目が悪くなるって本当なの?

#新生活が捗る逸品」、今回は品ではありませんが「紫外線」です。新しい生活に加え新型コロナの影響でライフスタイルが変わって、外に出る時間が減り、紫外線に曝される時間も減った人も多いかと思います。でも人にとって「紫外線」を浴びることも時には必要です。

「紫外線」についてどの様なイメージを持っていますか?美肌ブーム(古い?)もあって、紫外線=悪者のイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、精神的な安定をもたらすことも知られていますし、実は眼(特に子供の目)に非常に重要な意味があることが分かってきています。

暗いところで本を読む、ゲームをしすぎると目が悪くなる!は本当?

子供の時に寝る前に手元のライトだけで本を読んだり、ゲームをやりすぎたり、今だとスマホを見すぎたりすると、「目が悪くなるから止めなさい!」と怒られませんでしたか?

実はこれ医学的には関連性が認められていないのです。

これまで目が悪くなる=近視になる仕組みってよくわかっていない部分が多かったのですが、、最近米国最大の眼科学会のAAOでも「紫外線」との関係に関する発表があり、最近少しずつ分かってきています。

近視とは目の形が変形する病気です。

おさらいですが、近視とは本来綺麗な球である眼球がラグビーボール状に変形することで近視になります(イラスト)。通常は眼球が成長中の3歳~15歳で近視が起こり、その後進行し20歳前後で近視の進行が止まるケースが多いです。

昔は「暗いところで本読むと目が悪くなる、暗い部屋でテレビを見ると目が悪くなる」または「親からの遺伝」と言われていました。

その為、勤勉で近視の親が多いアジア(中国や日本)では近視が多いが、欧米は少ないと考えられていました。しかし、今急激に欧米人の近視割合が増えてきていまして、2040年ころにはオーストラリアとアフリカを除き世界中の約半分の人が近視になるとみられています。これは遺伝だけでは説明ができません。

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近視抑制には「紫外線」が大事

今説として一番可能性が高いと考えられているのが、「紫外線」です。通常は紫外線は皮膚がんの原因にもなり、眼にも特に網膜に悪い影響がありますが、成長過程の眼球の変形予防に紫外線が重要な役割を持つことが分かってきています。つまり、家の中でゲーム、暗いところで本を読むことは直接的に近視悪化にはつながりませんが、結果的に外で遊ぶ時間等が少なくなると、子供の近視が進んでしまいます

今一番問題視されているのがCOVID-19で、この影響でアメリカではリモート授業が1年以上行われております。そのせいで1週間で一日も外に出ない子供が増えており、大幅な近視増加が懸念されています。直射日光を浴びると目に悪いですが、外の木陰にいるだけでも目に紫外線が間接的に入ってきますので、毎日30分でも外に出ることが予防につながります。

でも、暗いところでスマホを見るのは色々良くないのは事実

結局のところ暗いところで本を読む等の行為は近視とは直接関係ないですが、瞳孔や眼周囲の筋肉を緊張状態にすることにより、肩こりや頭痛の原因になったり、瞬きの回数が減りドライアイになったりします。ですので、やらないに越したことはありません。

眼は一生大事に使い続ける必要があります。適度に外にでて健康な目を維持しましょう。