Avarice1776’s blog

マーケティングや仕事に関するTipsや思考について

ワクチン接種が遅々として進まない日本は情けない国なのか?

そもそもなぜ投与開始が遅れたの?

 日本は自国の選択として、急いでワクチンを承認し、1日でも早くワクチンを行き渡らせるより、慎重にワクチンの試験結果を分析しOECDで唯一自国でのワクチンの試験を要求し、限られた情報の中でも可能な限り安全性の確認に力をいれて承認をしました。その結果他のOECD国より1か月遅れでワクチン接種が開始されました。

ファイザー、日本国内の治験データを提出 - 産経ニュース

 無為に時間を費やし遅れたのであれば「情けない話」だと思いますが、明確な信念や方針を元に時間を使ったことに対して情けないとは思いません。

OECDの中では最低レベルの進捗スピード。

 今になって、政府の対応が遅いという声が多いですが、上記の手続きを踏まずに、例えばアストラゼネカのワクチンが現在使用可能になっていて、血栓で死亡例が出ていれば、ものすごいバッシングを受けていたことでしょう。

 ただ、安全性確保に時間をかけたことは私は間違いだと思います。日本人の医療的無知から来る批判を回避する為に厚生労働省は安全性重視の選択をしましたが、私はそのような選択を強いた日本人を情けないと思います。

新入社員から「出世したくない」という考えは認められないのか?と聞かれた件

4月になり新入社員が入社、部署説明でWEB会議で話す機会があったが、その中で新人さん一人から「出世したくないという考えは認められるのか?」という質問が・・・人事部の人もいる中でその質問は中々勇気がいる!でも、その考えそのものが日本企業の特殊性に縛られていますよ。

日本企業の特殊性

日本企業は基本的に、新卒一括採用を行い。同期同士で出世争いを行い。当然、出世する人とできない人に大別されます。しかし、そもそもなぜ出世争いしないとダメなのでしょうか?他に働き方は無いのでしょうか?この辺りの多様性がまるっきりない働きかたが問題です。そういった元で男性育児休暇の話や女性の就業率の話をすることも本来おかしいです。

日本以外の多くの国の会社と社員の関係は、プロとプロの契約で成り立ちます。球団が本格派のエース(部長級)が欲しいと思えば2億を積んで契約しますし、左のワンポイント中継ぎ(専門職)が欲しいと思えば5000万円で契約します。

日本企業でもそれが一般的になれば、誰もがエースや4番を目指さなくても良くなります。一方で、その業界もしくはその社会にとって必要な人材でい続ける必要はあります。代走専門でも、ピッチングスタッフでもなんでも良いですが、きちんとその存在を認めてもらって契約を結ぶ必要があります。ある意味No1を目指す大変さは無くなりますが、自分に何らかの価値を付けないと何処の会社とも契約してもらえなくなるというリスクは認識しておく必要があると思います。

アメリカでは出世競争は求められない。出世しない自由もある!

アメリカでは、ひたすら上を目指す人は、自主的に残業も行い人の倍働きます。目的が自分の出世ですから猛烈です。ソルジャーという呼ばれ方をします。一方で、出世を望まない人は価値のあるスペシャリストとして会社の望む仕事を100%こなします。自分のキャパの80%くらいで仕事を回すので、残業なんて基本しません。

多様な働き方が日本でも認められる様になって欲しいですね。

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外資系企業って怖いところ?

私は外資系企業で10年以上働き、日本企業でも働いた経験を持ちます。それぞれの企業の怖いところにスポットライトを当てて考えてみたいと思います。

外資系企業って怖いところ?

怖いと言えば、怖いかも。。。
例えば外資系ではこんなことが起こりえます。ある日会議室に呼ばれて上司と人事から「あなたは解雇となりました。情報漏洩を避けるため、机に戻ることはできません。私物だけあとで郵送します。入口まで人事が同行しますので、入室カードは今返してください。」で、最早その会社に入れなくなります。日本では滅多にないですが、私も数回見たことはあります。(アメリカでは頻繁にあります)

しかし、外資で働いていている人の多くは職務経歴書の更新はことあるごとに行っています。直ぐに、転職代理店とコンタクトをとって、次の月から別の会社で働き始めるのが普通です。

では日本企業は優しいところ?

私は必ずしもそうは思いません。
日本企業も見方によっては人権無視の一党独裁国家の様なふるまいをします。現在多くの日本企業は「新卒一括採用」を行っています。日本人は慣れてしまっていますが、世界的には普通ではありません。集団就職は過去の言葉ですが、正直実態はそれほど変わっていない気がします。

日本の大学を卒業した若者は、会社では即戦力としては程遠く、会社は多大なコストを払って教育を行うことになります(最初の数年は給料ドロボーですし、社内外教育の機会を与え、上司や先輩も時間をかけてトレーニングする・・・)

その代わり会社は新卒社員と白紙契約を結びます。つまり、色々教えてあげることと引き換えに、何をやるかを契約書には記載せずに、生殺与奪を会社に委ねるのです。結果、会社は社員の人生を無視してマイホーム購入後に地方に転勤させて単身赴任させたり、慣れてきた部署から勝手に異動させたりします。社員の人権は何処?状態ですね。

加えて、会社はお金をかけて育てた社員に出ていってほしくはありません。なので、優秀な社員ほど特定領域のスペシャリストではなく、その会社全般に通じたジェネラリストに育成しようとします。結果何が起きるかというと、その会社以外では使い物にならない社員の出来上がりです。終身雇用で何とか定年まで保護してくれていた時代はもうとっくの昔です・・・・

外資系=プロスポーツ契約!日本企業≒任侠映画

つまり、外資系はプロとプロとの契約です。プロサッカー選手の様なものです(日本のプロ野球は半分日本企業的)。パフォーマンスが落ちたり、そもそもそのポジションが必要無くなれば解雇されます。そのパフォーマンスまたはそのポジションを必要としてくれるチームへと移籍します。

日本企業は、ヤクザの組みたいなものです。組織に絶対服従、そこ以外では生きていけなくさせられます。組織に属している時は家族の様に感じられることがあるかもしれませんが、組織の為なら自分の権利など紙屑同然です。

さて、ここまで全部を読んで、どちらが血も涙も無い会社なのでしょうか?もちろんある一面を強調しています。私はどちらでも働いたことがあるので、もちろん両方の良いところもそれぞれ知っていますけどね。

仕事が出来る人は手の抜き方も上手い?

職種にもよりますが、適当に手を抜かないと多くの仕事はこなせません。特に営業・マーケティング等の営業企画系部門では、仕事ができる=どれだけの多くの成果を上げたか?なので、求められるのは結果(成果)と量であり、質ではありません。

いわゆる2:8の法則で、仕事の80%を完成させるのには全体の20%の仕事量が必要で、仕事の完成度を80%から100%に持って行くのに全体の仕事量の80%が必要です。もちろん、100%の仕事を求められる職種もありますが、多くの仕事において80%で十分です。なぜならば、それで仕事の終わりではなく、周りの状況に応じて臨機応変に変更を行う必要あるので、完成度を100%にする頃にはその仕事の内容は陳腐化し、改善の必要出ているからです。

つまり、1つの仕事を100%完璧に仕上げるより、20%の労力で80%まで終わらせた仕事を5個管理している方が遥かに売上増等には貢献できることになります。

この残り20%を残して仕事を終えるというのは、見る人によっては「適当」、「手を抜いている」、「雑」に見えますが、仕事の本質を分かっている「デキる人」にとっては、残り20%に手を付けるのは費用対効果が悪すぎて受け入れられないと思います。

逆に100%が求められる職種は会社では経理などでしょうか?経費計算80%終わったからもういいか。数字が20%合わないけど効率の為に次いこう。とはならないですものね。上記の「デキる」人にとって100%を求められる職種は絶対についてはいけない職業だと思います。私には無理ですね。

医療、製薬、マーケティング、日々の仕事のTips。

COVID-19の影響で巣ごもりしている影響なのか、様々な人・団体からこれまでの経験やTipsを共有する様に求められることが多くなった。

某記録的な目的で、自身が経験してきた経験や考え等をブログに記載していきたいと思います。