Avarice1776’s blog

マーケティングや仕事に関するTipsや思考について

日本はtattooに厳しすぎる!世界では普通のこと。という日本での声について、、、

最近、tattoo(入れ墨)に関する記事を見る機会が何回かあり、擁護派の意見としては「世界では普通のこと、日本が遅れている」という意見があります。アメリカに住んでいますが、少し違和感を感じるので情報をまとめてみました。

アメリカのtattoo事情。

アメリカの人は確かにtattooをしている人は日本より遥かに多いです。調査によると約40%の人が何らかのtattooをしている様です。

Official U.S. Tattoo Statistics | Tattoo Connection

一方日本人では2%と大きな差があります。

自由の国アメリカ。でも、tattooをする人、しない人には明確な差がある。

しかしながら、アメリカにおいても高学歴で人と接する仕事をする人における割合は極端に下がります。一方で、スポーツ選手、芸能人、型破りな経営者、弁護士などには結構Tattooをしている人が多いです。あとはもちろん低所得者層やブルーカラーの人たちですね。

その背景には会社の雇用側からのTattooへの厳しい視点があります。もちろんアメリカですので、Tattooを理由に表立って採用を拒否したり、解雇したりはよほどの理由が無いとできませんが、、、人事担当者は考えなしにTattooをする人は採用したくないと考える傾向にある様です。

自分を客観的に見れる人でtattooをする人はいない。

結局のところ、世界の何処においてもtattooをすることはそれなりにチャンスを逃すリスクが有る様です。若い時にしたtattooを後悔する人の割合はいずれの国においても80%近くいる様ですので、「するもしないも個人の自由だ!」と叫ぶ前に少し考えてみる時間は必要でしょうね。

日本は貧乏になったという記事が巷に溢れている件。

最近始まった話ではないのですが、「日本が貧乏になった」という自虐的な記事をよく見かけます。その根拠になっているのが、平均給与が400万円から伸びていない、一人当たりのGDPの順位が下がり続けている。というのが主な根拠です。

その原因によく上げられるのが、「日本人は生産性が低い」ということです。本当でしょうか?

労働分配率が他国に比べて低い。」わけではない。

給料に関わる重要な指標として「労働分配率」があります。これは企業があげた付加価値のうち何%が人件費として社員に分配されているか。を示す数値(人件費÷付加価値)です。この数値は統計の取り方でも変わりますが、日本は70%~80%の間で上下しており、米国とEUの中間ぐらいの値を取っています。つまり、企業が人件費を出し渋っているわけではない、ということが分かります。

 

「日本人は働きすぎ。」てはいない。

これは昔から言われていることで、ワーカーホリックだ、家族を犠牲にしている、過労死がということは昔から言われていました。労働生産性が低いと言うと、日本人は無駄な残業が多いからと思う様です。しかしながら、現在の日本人の労働時間はOECDの平均を下回っています。ドイツやフランスはずば抜けて低いですが、韓国やメキシコより300時間近く労働時間は少なくなっています。もはや働きすぎとは言えない国になっています。

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でも、平均給与は日本400万円、米国500万円、ドイツ600万円。この違いはどこからくるの?

平均給与の違いは何処から来るのでしょうか?もちろん非正規雇用の問題などもあるのですが、一番大きなポイントは一つの仕事に関わる社員が欧米より多いことです。単純化すると、ドイツの企業では1億円の売上を上げるのに1人の社員が行っています。彼の給与は600万円です。一方で、日本の企業では1億円の売上を上げるのに、1.5人が関わっています。労働分配率は同じですから、日本の社員に支払われる給料は600万円÷1.5=400万円です。

現状のからくりは分かりましたね?

日本の生産性の低さは「個人」ではなく「組織」の問題

日本で1.5人で仕事をしているからといって、日本人の能力が低いわけではありません。ではその0.5人の人は何をしているのでしょうか?結果から言うと何もしていません。決してサボっているわけではないですしかし、生産性への寄与という面ではなんら貢献していないのです。

あなたの会社にもありませんか?会議の為の会議、一つの案件と通すために3回、4回の承認会議が必要。本来その場で決めて欲しいのに良くわからない理由で決定が先送りになる。リーダーが複数人いて誰がリードしているか分からないプロジェクト。

こういった本来効率化できる仕事に寄生して生産性に寄与しない(むしろ足を引っ張る)人が日本企業には30%ほどいます。こういった人がいなくなるだけで、

1、意思決定がスムーズになる

2、会社の競争力が上がる

3、会社の収益が上がる

4、社員の給与が上がる

5、優秀な人材が入社する

という、好循環が生まれます。一方で、その会社では足を引っ張っていた人材も他の会社に行けば価値を生み出す側にかわる可能性があります。こういった事実に気づいていち早く対応が取れる会社は今後も生き残っていくのでしょうね。

日本が取り立てて貧乏になったわけではない

この様に、日本全体としては取り立てて貧乏になっているわけではなく、唯一成功した社会主義国と日本が言われる様に、仕事をしない(本人はしてるつもりなのが難しい問題)30%の社員を日本企業は抱えている為に、仲良く給与を分け合っている。結果としてこの20年間日本の平均給与は上がっていないということになります。

体力あるうちに、会社組織、雇用形態の劇的な変革が必要です。長期的に見れば、変われない企業は非常に非効率な経営をしていることになるので、競争力が落ちていくことになると思います。

「紫外線」の意外な効果。暗いところで本を読むと目が悪くなるって本当なの?

#新生活が捗る逸品」、今回は品ではありませんが「紫外線」です。新しい生活に加え新型コロナの影響でライフスタイルが変わって、外に出る時間が減り、紫外線に曝される時間も減った人も多いかと思います。でも人にとって「紫外線」を浴びることも時には必要です。

「紫外線」についてどの様なイメージを持っていますか?美肌ブーム(古い?)もあって、紫外線=悪者のイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、精神的な安定をもたらすことも知られていますし、実は眼(特に子供の目)に非常に重要な意味があることが分かってきています。

暗いところで本を読む、ゲームをしすぎると目が悪くなる!は本当?

子供の時に寝る前に手元のライトだけで本を読んだり、ゲームをやりすぎたり、今だとスマホを見すぎたりすると、「目が悪くなるから止めなさい!」と怒られませんでしたか?

実はこれ医学的には関連性が認められていないのです。

これまで目が悪くなる=近視になる仕組みってよくわかっていない部分が多かったのですが、、最近米国最大の眼科学会のAAOでも「紫外線」との関係に関する発表があり、最近少しずつ分かってきています。

近視とは目の形が変形する病気です。

おさらいですが、近視とは本来綺麗な球である眼球がラグビーボール状に変形することで近視になります(イラスト)。通常は眼球が成長中の3歳~15歳で近視が起こり、その後進行し20歳前後で近視の進行が止まるケースが多いです。

昔は「暗いところで本読むと目が悪くなる、暗い部屋でテレビを見ると目が悪くなる」または「親からの遺伝」と言われていました。

その為、勤勉で近視の親が多いアジア(中国や日本)では近視が多いが、欧米は少ないと考えられていました。しかし、今急激に欧米人の近視割合が増えてきていまして、2040年ころにはオーストラリアとアフリカを除き世界中の約半分の人が近視になるとみられています。これは遺伝だけでは説明ができません。

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近視抑制には「紫外線」が大事

今説として一番可能性が高いと考えられているのが、「紫外線」です。通常は紫外線は皮膚がんの原因にもなり、眼にも特に網膜に悪い影響がありますが、成長過程の眼球の変形予防に紫外線が重要な役割を持つことが分かってきています。つまり、家の中でゲーム、暗いところで本を読むことは直接的に近視悪化にはつながりませんが、結果的に外で遊ぶ時間等が少なくなると、子供の近視が進んでしまいます

今一番問題視されているのがCOVID-19で、この影響でアメリカではリモート授業が1年以上行われております。そのせいで1週間で一日も外に出ない子供が増えており、大幅な近視増加が懸念されています。直射日光を浴びると目に悪いですが、外の木陰にいるだけでも目に紫外線が間接的に入ってきますので、毎日30分でも外に出ることが予防につながります。

でも、暗いところでスマホを見るのは色々良くないのは事実

結局のところ暗いところで本を読む等の行為は近視とは直接関係ないですが、瞳孔や眼周囲の筋肉を緊張状態にすることにより、肩こりや頭痛の原因になったり、瞬きの回数が減りドライアイになったりします。ですので、やらないに越したことはありません。

眼は一生大事に使い続ける必要があります。適度に外にでて健康な目を維持しましょう。

料理をするとき自慢したくなる雑学!

#新生活が捗る逸品」ということですが、紹介するのは「雑学」です。新生活で嫌がれない程度に自慢してください。

でもその前の商品を一つご紹介。

ご存知でしょうか?「ステンレスソープ」。手に付いたニンニクや魚の匂いを水を流しながら擦ると消えてしまいます。元々は有名な包丁メーカーが発売していて高価でしたが、特許が無く、元がステンレスの塊ですので、、、今では100円ショップで買うことが出来ます。

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でもちょっと待ってください。原理を知っていると買う必要はありません。なぜなら料理をしているそばに大きなステンレスありますよね?そう写真の後ろに見えるシンクです。

水で濡らした手でシンクをコシコシすれば、あら不思議匂いは取れてしまいます。今の嫁と付き合っている時にシンクでコシコシやっていると「何やってるの?」と不信な目で見られて、原理を説明すると一転尊敬の目に!(笑)

我が家ではニンニクのみじん切り後は手でシンクをこすります。ぜひお試しあれ!

 
おまけ

なぜ匂いが取れるか?

詳しい原理分かって無いみたいです。最初に製品化した会社も原理を明確に説明できずに特許取れなかったみたいですね・・・想定される原理は表面がきれいな金属なら同じ様な効果が得られることから、匂いの分子と金属錯体を作ることで匂いが取れると考えられます。ニンニクの匂いの元アリシンは時間と共に消失する一方で、水にも油にも溶けにくいことから石鹸で洗ってもなかなか取れません。

水で金属を擦ることで金属イオンが溶け出しそれがアリシンと錯体を構成し。皮膚から取れると考えられます。。。が、証明されてはいない様です。

ジャパネットのたかた社長のテクニックを再現する!

 既に引退されて役目を引き継がれていますが、ジャパネットたかたの元社長のセールストークは独特な方言?とも相まって、引き込まれるものがありますよね。もしあなたが営業やマーケティングの担当者であれば、参考にできるところが多くあります。その中の一つのフレームワーク「ベネフィットラダー」について今日は触れたいと思います。

マーケティングフレームワーク「ベネフィットラダー」

なんの特長も無い製品を売る、売れる様にするのが優れた営業とマーケッターと昔からよく言いますが、それを体系的にまとめたフレームワークが「ベネフィットラダー」です。簡単にいうと、単なる製品の機能・特徴がそれを購入した顧客の生活をどの様に変化・向上させれるかについて言語化する方法です。

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検索しても日本語のモノは見つかりませんでした。日本ではまだ浸透していないのですかね?

さて、大きく4つにわかれています(3つのものもあります)

Attributes(特徴):これは製品の特長や機能です。
Functional Benefit(機能的な利点):その機能で具体的に何ができるかを示します
Emotional Benefit(感情的な利点):この製品を使うことで得られるプラスの感情を記載します。
Transformational Benefit(変換された利点):具体的にその製品によって生じる変化を文字にします。
具体例を見てみましょう。

デジタルカメラは人生を豊かにする!

通販でもたまに販売される「デジタルカメラ」を例にとってみましょう。

  • Attributes(特徴):3000万画素、光学35倍ズーム、シャッタースピード1/500(適当です)
  • Functional Benefit(機能的な利点):A0サイズに現像してもきれいな写真、100m先の人物のバストショットが撮影可能、動いている車を撮影してもぶれない
  • Emotional Benefit(感情的な利点):満足、達成感、快適、喜び、自慢、報われた
  • Transformational Benefit(変換された利点):(Targetは定年後の小学生の孫を持つお爺ちゃん)運動会で撮った写真。後から見返してみると、小さくて私の孫は何処?ということありますよね?でもこのカメラを使えば、100m先のお孫さんの顔をはっきりと写すことができます。徒競走の時もこのカメラであればブレることなく撮影できます。撮影した後も想像してみてください。家にある50インチのテレビにすぐつなぐことができます、しかもこれだけ拡大してもはっきりと見えます。運動会の後にお孫さんを家に呼んで家族みんな笑顔で運動会を振り返ることができますよ。

といった感じです。最後の「変換された利点」がそのままセールストークになり、製品特徴要素が全て入っているのが分かりますかね。

某社長さんを意識して文章書いてみましたが、、、3000万画素の最新式のカメラです!と言われるよりも、買いたくなりませんか?

年収1000万円が年収1億円になると十倍幸せ?

日本の平均年収が中々上がらない、日本は貧乏になったという的外れの記事が増えてうんざりしますが、そもそも年収と人の幸せって相関するのでしょうか?

600万円までは強く相関、1000万円以降は横ばい

既にある程度の年収を貰っている人にとっては夢の無い話ですが、年収と幸福度の相関に関しては「カーネマン曲線」という調査結果が存在します。

年収が比較的低い時は、年収の増加と幸福度の増加は強い相関を見せますが、600万円を過ぎたあたりから傾きは横になり始め、800万円以上でほぼピーク少しずつしか伸びなくなります。

税金が増える、付き合う人が変わる。

この原因としては多くの国で採用している「累進課税」で、年収が増加すると貰える金額より税金で引かれる金額が気になったり、さらに年収が増えると本来関わることの無かった高収入の集団との関与が増え、上には上がいることが分かり幸福度が下がります。

目標は1000万円!!

幸福度は大差ないですがサラリーマンの一つの目標である、年収1000万円!といえるあたりが一つの目標としては一番良いのではないですかね。

 

 

Officeシリーズは結局便利。。。

#新生活が捗る逸品」ということで、転職した時を振返った時に一番やって良かったことが、iPad ProとiPencilを購入し、ノートをMicrosoft OneNoteに統一したことです。

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いつでも何のデバイスからもつながる。

結局これが一番大事です。iPadは絶えず持ち歩いていますが、ふとしたアイデアなどを書き留めるにはカバンからiPadをどっこいしょと取り出さないとダメです。でも携帯にもOneNoteを入れておけば、電車の中でも枕元でも思いついたことをその場でメモできます。

また、デスクに戻った時にはPCの大きい画面で確認や編集することができます。

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フォルダとしても使える

簡単にノート上に管理テーブルを作り、ファイルの保管場所としても使えます。あらゆるデバイスから閲覧編集できるのは言うまでもありません。

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Teams会議でのホワイトボード代わり

新型コロナの影響でどこの会社でもすっかり一般的となったTeams会議やZoom会議。これらの機能の一つとしてホワイトボード機能が付いていますが、使い勝手(特に文字を書くこと)はいまいち。iPadで参加して、OneNoteを画面共有すればその場でブレストを開始することも可能です。しかも、そのOneNote自体をSharePoint等の共有スペースに保存しておけば、会議の議事録を送る必要もありません。無駄な、議事録確認作業をスキップして効率化が図れます。

でも、ノート機能とてはいまいち。。。

知ってますよ。ノート機能としてはいまいちです。iPencilが出され後、様々な有料のNoteアプリが開発されています。iPadのノート機能しては「かなりいまいち」ですが、でも上記の複合的な機能を考えると、いまいちを上回るメリットがあります!

iPadとiPencilを持っていないと、初期投資が少しかさみますが・・・新型コロナを機に新しいミーティングスタイルやメモの取り方にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?